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【金沢】近江町市場食べ歩きレポ|冬の金沢で加能蟹を味わう【酒旅】

酒旅

冬は魚介類が美味しくなる季節。今回はそんな冬の味覚をお酒と共に楽しむために金沢へと足を運んだのでその模様をお伝えしたい。

近江町市場

朝9時半。北陸新幹線で金沢に降り立つ。金沢は初めて、いや北陸自体初めて訪れる場所である。有名な鼓門を背景に撮影に勤しむインバウンドをしばし眺めた後に市場に向かう。

歩道には雪がある程度積もっている。しかしヤクルトレディーが自転車で走っているのを見ると「なるほど北陸だ」と妙に感心してしまう。そんなことを思いながら歩いていると約10分ほどで市場に到着した。

築地に比べたら遥かに人が少ない。しかしインバウンドは多い印象である。平日の朝ならこんなものだろう。それでも市場の賑やかさはちゃんとある。海鮮のイメージが強かったが果物や野菜、お肉のお店もあるのは意外だった。

寒ぶり丼と朝のビール

一通り見て回った後に、食堂風のお店で寒ブリのどんぶりをビールと共に頂いてみた。想像していた生臭さは無く、それでいて脂のりがよくて濃厚な味。かといってもたれる様なしつこさも無い。ぶりと言うと生臭さがあるイメージだったので一瞬自分が何を食べているのか分からなくなる程だった。朝から飲むビールも美味い。

その後に注文したトロたく巻も新鮮さとマグロの旨味と海苔のバランスが素晴らしく、これだけでも食べる価値があると感じるくらいだ。10時台という事もあって店内も落ち着いていてスタッフさん達の会話も心地良い。

ガスエビの衝撃

次の店に移る。食堂やイートインスペースを持つ店もあるが、カニやエビ等を店先の簡易テーブルで立ち食いせてくれるお店もある。そんな中で目をつけたガスエビを頂く。本当に売り場の横のテーブルで食べるスタイルである。

このガスエビが堪らなく美味かった。大きさも大きいのだがとにかく甘い。甘エビよりも甘い。大手回転寿司チェーンで食べる水っぽかったり味気なかったりするエビとは大違い。驚くほど甘くてネットリ濃厚で旨味があるのだ。これは生で食べるに限る。僕が食べたのは5尾で1000円だった。この価格でこのクオリティなら安いとさえ思える。

加能蟹

そして冬の加賀に来たら食べておきたいのは蟹である。正直蟹に対しては強い感動を覚えたことは無かった。しかし今回はそれを覆してくれるかもしれないと思って食べることにしたのだ。

市場内どこのお店でも茹でた蟹を丸々一杯単位で売っているのだがいかんせん高額だ。形が良かったり大きいものだと簡単に10000円を超える。値札を見て一瞬桁を見間違えたのかと思うほどだ。そんな中で蟹の甲羅に脚の剥き身も入ったものが破格の2500〜3000円で売られているのを発見。2500円のものを迷わずに購入してしまった。

他の個体と比べると小さいが身をわざわざ殻から剥がす手間も要らないので得した気分。輪島港のタグが付いているので恐らく加能蟹だろう。このお店でも店先で食べさせてくれた。カニ酢の他に醤油なども卓上に置いてある。

一口食べてみるととても味が濃い。今まで食べたことのある冷凍物の蟹なんて水っぽくて味も香りも薄いので余計に濃く感じる。先ほども少し触れたが水っぽさもそんなに無い。上品な甘さと旨味に癒される。そして蟹味噌。クリーミーで磯の風味や潮を感じる。ここに来て日本酒が欲しくなる。

しかし、他店のものは持ち込み禁止なので我慢して食べるしかない。なんとも残念であるがこればかりは仕方ないだろう。僕が食べている隣では身長190cm程のインバウンドの方が蟹を食べている。しかも大ぶりのものを2杯も並べている。脚の殻を豪快に剥いて「NICE!」、「GOOD!」と呟きながらだ。妙な親近感を感じた瞬間だった。

この市場は訪れるべき

小ぶりな蟹ではあったが既に満腹になっていた。他にもノドグロや生牡蠣なども見かけたが今これ以上食べるのは楽しめなくなるだろう。結果的には約5000円程で冬の味覚を楽しむ事ができた。お酒が欲しい気がするが縁が無かったと思おう。

小樽の市場や築地なども過去に訪れているのだが、この近江町市場はそんなにインバウンド価格になっていなかった。むしろお手頃に感じてしまった。時期的に香箱蟹はギリギリ終わってしまっていたのは残念だが、また来る理由にもなるので良いでしょう。

冬の北陸の味覚を味わうならこの近江町市場は間違いなく外せない。特にエビと蟹は是非味わって欲しい。できるなら日本酒を片手に楽しんでもらいたい。

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